亀谷内科クリニック 様

亀谷 宜隆(かめがやよしたか)先生

■略歴

  • 平成5年 慶應義塾大学医学部卒業
  • 平成11年 慶應義塾大学医学部大学院医学研究科卒業、医学博士
  • 慶應義塾大学病院、独立行政法人国立病院機構 東京医療センター、アメリカ・マサチューセッツ総合病院研究員を経て
  • 亀谷内科クリニック副院長

■資格

  • 消化器病専門医
  • 内科認定医
  • 認定産業医、認定スポーツ健康医
  • AASLD(アメリカ肝臓病学会)member

使い慣れたシステムで仕事が出来るオープンソースの電子カルテ

電子カルテご導入にあたってずいぶん色々ご検討をなさいましたよね?

ええ、長い間たくさん拝見させて頂きました。紙資料だけでも各社から大袋いっぱいになるほど頂きましたし。

その中でOpenDolphinProに決めていただいたポイントは何だったんでしょうか?

まずMacintoshが使用できることに惹かれました。

でもMacintoshが使用できる電子カルテは複数社あると思いますが。

そうですね。OpenDolphinProはシンプルでした。 色々求めるとシステムがどんどん大きくなりますが、軽いOpenDolphinProだとコンピュータの負荷が少ないので低コストでもあります。 余ってるPCやiPadを端末に使えて、端末を増やしても費用が増えないのも大きな魅力です。

その軽さが今の亀谷先生の診察スタイルを壊さずに対応できているのでしょうね。

診察を行う場所は診察室だけではありません。処置室でも点滴中でも待合室でも、患者さんのお隣に座ってお話しします。 受付クライアント以外は全て無線LAN構築ですから、いつもこのノートPCを持って院内を動き回っています。 よくある往診用の簡易システムではないので使い勝手が良いですね。

大きな画面のPCを診察室に置かれる先生が多い中で亀谷先生はノートPCですよね。

アップルの小さいノートパソコンはすんなりしているので診察室の風景に溶け込みます。電子カルテのディスプレイが医者と患者さんを差し置いて中心にいるのではなく、やっぱり患者さんと直接向かい合いたいですから。小さいディスプレイですが、患者さんの目の前に置いてあるので高齢の方にも読めて好評です。私は脇から外付けキーボードを使うので入力も楽です。

現在、お使い頂いている上でのご感想をお聞かせ下さい。

すごくシンプルなシステムです。紙をディスプレイに替えただけのイメージです。 でも、電子カルテ専用端末ではない汎用PCですから、OpenDolphinProに無いもの、例えば治療薬のCD-ROMとか画像処理ソフトとか表計算ソフトとかを自分で選んで追加できるっていうのが良いですね。 とても発展性があります。それから既存のPCをそのまま使えるから慣れたシステムで仕事が出来ます。

Macintosh版OpenDolphinProの操作性はいかがですか?

全く違和感ありません。例えばこのメニューだってMacのアプリケーションの並びと一緒だし、Macのセオリー通り。だから直感的で心地よい操作感です。 ごく一部違うところもありますけど、そこは教えてもらえますし。使いやすいですよ。

弊社のサポート体制はいかがですか?

非常にきめ細かいサポートをして頂いています。ひとつひとつオーダーメイドな回答ですよね。 マニュアル通りの回答ならば電話せずともマニュアルを読めば早いですし。開発をなさっている方がMacユーザと聞きましたので細かい疑問にもお答え頂いて、 バージョンアップに反映して頂いています。そういう対応をしてくれるのが好きですね。

既存医療機関でこれから電子カルテをご導入されようとお考えの先生方に亀谷先生のご経験を踏まえて何かアドバイスがございましたらお願い致します。

一気に全部を電子化しなければと頑張らない事ではないでしょうか。 紙カルテと併用しても良いし、X線はフィルムだっていい。電子カルテに全てを集約してコントロールしようと思うから大変なんです。 電子カルテは便利な文房具です。ワープロが使える人なら所見入力は出来るし、オーダーリングが苦手だったら事務に手伝ってもらえば良い。 そのくらい気負い無く始めてみてよろしいのではないのでしょうか。当院でも高齢の院長は電子カルテは参照のみで記載は紙ですが、問題なく併存しています。 また、多くの人が気を使うのはPCが故障した時だと思いますが、PCが使えなかったらその時は紙カルテに書けば良いのです。iPhoneやiPadがあれば過去カルテを参照する事もできます。

紙カルテのスペースがいらないなんていうのは電子化のメリットのごく一部です。 膨大な診療情報を素早く検索したり、プロブレムリストや定期処方などのいつも見たいけど時々微調整もしたいという情報を扱うには、電子は紙よりずっと便利です。 外出先からのカルテ検索もできます。そして何よりの利点はカルテの情報を外に出す時です。 処方箋、紹介状は言うに及ばず、近隣の医院や病院と連携・協力する時に、オープンソースのカルテシステムなら先方に経済的負担をかけずに自由に連携を広げられます。 ソフトだけならただですから。それに、まだ社会のコンセンサスが必要な事ですが、いずれ患者さんが自分の診療内容を見る時代が来るますし、 その時にはWebベースやオープンソースである事はむしろ必然です。実際に大きな病院の電子カルテの担当者はその方向で動いているでしょ。 診療所だけがいつまでもクローズドでいるわけにはいかないと思います。いくら素晴らしいシステムを持っていても他と連携できなければそこに参加出来ないし、情報も入ってこない。 これから将来性のある電子カルテは、もちろんセキュリティは十分に保ちながらも、外に向けてオープンに出来る可能性のあるシステムだと思います。

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